透明水彩で「蓮を描く」制作過程です。

lotus 制作過程




目次

透明水彩で描く「蓮の花」の制作過程。

用意するもの

水彩紙 ウォーターフォードF4サイズ(ホルベイン)
透明水彩絵の具24色セット+オペラ(ホルベイン)
マスキングインク
筆(日本画用の彩色筆)←特にこだわりはありません
水入れ
ティッシュ
マスキングテープ
鉛筆
ねりけし

 

下描きとマスキング

画用紙に鉛筆で下描きをして
蓮の花の部分に、筆を使ってマスキングインクを塗ります。

(絵筆にマスキングインクをつけると筆先が荒れるため、
専用の筆を用意すると良いです)

 

 

背景

マスキングがしっかり乾いたら色を塗ります。

まず背景に色を付けます。

全面に水を塗り画用紙を湿らせます。

乾かないうちに色をのせます。

自由に好きな色を乗せます。

画用紙を水で湿らせているので、色同士が自然に滲んでゆき

美しい画面が現れます。

この絵の具の滲みが透明水彩の魅力ですね。

 

塗り方は、少し濃すぎるかも と感じるくらいがベストです。

透明水彩は乾くと色が薄くなるので

はじめは思い切って塗ります。

好みの色を乗せて、背景が出来ました。

この絵では、暗い部分に青や紫、

明るい部分に黄色、水色などを塗ってみました。

 

 

着彩(葉)

背景が乾いたら葉を塗ります。

少しだけ水分を含ませた筆で、葉の部分だけに水を引き

葉の形に添って色を乗せます。

青っぽい緑や黄緑など

筆に絵の具をつけるたびに混色して変化を加えます。

 

ここでも自然な滲みを活かします。

紙が濡れているうちに色を乗せて

なるべく後から重ね塗りはしないようにしています。

画面下の暗い部分は、絵の具が滲まないように

水を引かずに濃い青を塗りました。

 

大きな葉っぱが波打つ様子を色で表現。

好みの色で葉っぱが描けたら

最後に葉脈を入れます。

 

 

着彩(花)

花の部分のマスキングインクをはがします。

紙を痛めないように指で軽く擦ってはがします。

 

花全体に薄く水を引いて、ピンクを淡くのせます。

外側は少し濃いピンクを塗り、

花びらが翻っている様子も色で表します。

 

一旦乾かして、花びらの筋(花脈)を描きます。

筋を描いたあと、さらにうすくピンクを重ねて

濃淡を調整します。

 

仕上げ

だいたい描き終わって全体を見ると

右側中央の黄色い空間がきになりました。

これでも良いかな…と思ったのですが

迷って、葉っぱを描き足してみました。↓

lotus

少し良くなったような気もします。

 

仕上げに、少しだけスパッタリングもしました。

スパッタリングとは

筆や歯ブラシなどに絵の具をつけて

それを弾いて絵の具を飛び散らせるもので、

単調な画面にちょっとしたアクセントになります。

 

最後にマスキングテープを取って

サインを入れたら完成です。




 

 

 

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